こんにちは、ふるつはなです。
前編を書いてから気づいたら一ヶ月経っていました。
インターンを始めて社会人の方たちがいかに時間を作る努力をしているかに気づかされる日々です。
今回は後編と言うことで、実際にシマラ教会(シマラチャーチ/Simala Church)に到着したところからの話です。
前編はこちらから
シマラ教会(Simala Church)に到着
ITパークから2時間ほどでついに到着、シマラ教会!
バンから降りようとすると、一輪の花を持った子どもたちが外にいます。
しつこく売ろうとしてくるのかと心配ながら車の外に出ましたが、案外すんなり通してくれました。
あとから、マリア像の近くに供えられているのを見たので、おそらくカトリックの伝統的なものなのだと思われます。
教会を訪れるたび、キリスト教のことをもう少し知っておけば良かったと後悔している気がします。
そんなこんなで歩いていると、シマラ教会が見えてきました。
この普通の町の奥に見える中世ヨーロッパのような雰囲気の教会が、まるでアニメの世界のようです。
5分ほど歩くとシマラ教会に着きます。
そして、ここで一人旅あるあるに直面します。
写真誰に撮ってもらうか問題。
親子連れが安心かななど考えてフォトスポット周辺をぐるぐるしていると、2人組に「写真を撮ってほしい」と声をかけられました。
取ってもらうことしか想定していなかった私は、突然のことに動揺して
「海外でのかけ声ってスリー・ツー・ワンで良かったっけ…?」
など考えながら何とか撮影し終えて別れました。
そして、私は気づきました。
撮る代わりに撮ってもらうという安全で自然な最善の方法を逃したことに。
もう一回写真撮影をお願いされるのを待とうかとも思いましたが、この後カルカルにも行く予定があるのに無意味に時間を潰すのは良くないので、思い切って年配の女性二人組に声をかけました。
そして、無事に撮れた写真がこちら
うん、良い感じ!
次はもっとスムーズにいきますように…!
噂のマリア様に会いたい
シマラ教会には願いが叶うと言われる聖母マリア様がいます。
しかし、このマリア様に会うためには列に並ぶ必要があり、その時間は土日なら2時間にもなるという。
一応空いていると言われる朝を目指して出発しましたが、現在10時半。
教会の入り口付近まですでに列が伸びていました。
この写真の右側の列がそうです。
ちなみにマリア様に会わなくても良ければこの列に並ぶ必要はありません。
一度は並ばずにそれ以外の部分だけ観光しようかとも思いましたがさすがにせっかくここまで来たんだから、という思いが邪魔をします。
「よっしゃ並ぶか…!」
私は覚悟を決めました。
"列に並ぶ"ということ
並んでいる途中は写真を撮ったりしていました。幸い私は日傘を持っていたのでそれほどしんどくはありませんでした。
他のフィリピン人も日傘を差していました。
(余談:意外とフィリピンでの日傘の普及率って高いんですよ。主に学生の間で。男子学生が日傘を差しているのも見たことがあります。この点に関しては日本より意識高めです。)
シマラ教会の公式グッズと思われる、教会が書かれた傘を使っている人もいて人々の熱心さをひしひしと感じます。
撮った写真はこちら


そうこうしている内に建物内部に入りました。
このあたりから"列に並ぶ"大変さを実感し始めるのです。
このあたりからキリスト教関係の像が多く見られるのですが、何が大変かというと、並んでいるフィリピン人たちがその像の前で十字を切っていくのです。
特にここ、シマラ教会は遠方からはるばるやってくる熱心なキリスト教徒も多いようで全ての像の前で十字を切っていきます。
もちろん、私は十字の正しい切り方なんて知りません。
雰囲気程度しか知らないものの、周りにいるのは特に熱心なキリスト教徒。
見よう見まねでやるのも難しく、グーグル検索しました。
(正直、フィリピン人に直接聞きたい気持ちもあったけど、それはそれで問題ありそうで不安。)
ついさっき得たばかりの知識で浮かないように、十字を切っていきます。
めちゃくちゃぎこちないんだろうなと思いつつ、気持ちだけは込めて切っていきました。
なんか初めて知ったんですけど、単に十字を切るだけじゃ無くて、像の近くの空気を摘まんだ後、その手でみなさん切るんです。
"空"を摘まむの難易度高いって…。
階段を上ったりしつつ、マリア様に近づいていきます。
途中にはマリア様にお願いしたおかげで受験に合格した人の合格証書や病が治り必要無くなった松葉杖などが飾られています。
階段を上りきった先、円柱形の大きなガラスのショーケースのようなものが見えました。
きっと、あのショーケースの表側にマリア様がいるんだ…!
終盤は特に難しく、スマホの半分ほどの大きさの四角に顔を近づけた後、手でこすり、十字を切りました。
つるつるとした素材の黒い四角で特に何も見えず、そもそも見ているのか嗅いでいるのか何も分かりませんでした。
合っているのか不安になりつつも、これでやっとご対面だ!と思いながら進むと列が終わりました。
そこで初めて気づきました。
黒い謎の四角の場所がマリア様の場所だったということに。
裏側だと思っていた場所は表だったということに。
合っているか不安でお祈りなんてしていなかったことに。
仕方がないので、マリア様が見える、列から出た位置でお祈りします。
黒い四角のところは長くとどまりすぎると注意を受けるようで、ここにはお祈りの時間が足りなかった熱心なキリスト教徒たちがいます。
端から見たら私もずいぶん熱心なキリスト教徒なのだろうなと思いつつ、出来なかったお祈りをしました。
3時間並んだのにまさかです。
ちゃんと事前に調べる+広い視野を持つことの重要さを感じました。
個人的なお祈りも終わって、下に降りていくとお土産屋さんがあります。
近くには聖職者と思われる人がいるカウンターがあり、聖職者の人が定期的に液体を宙に巻き、人々は体に浴びたり、買ったグッズにつけたりしていました。
これが聖水ってやつですかね…
いかに自分が無知なのかを思い知らされます。
せっかくなので私もお土産を買って浴びてきました。
映えるカラフルなキャンドル
建物の内部から出るとそこにはカラフルなキャンドルがたくさん灯されていました。
色によって願いの種類が異なるそうです。
私は紫のキャンドルを買いました。
意味は確か、「努力」だった気がします。
勉強にしろ部活にしろ、こつこつと計画性を持って努力できる人間になりたいものです。


ちなみにこの日は雨で一回消えて、火をつけ直したのは秘密。
最後まで燃え切ってくれてると良いな。
本日二回目の写真撮影はうまくいきました!
終わりに
前編とか言いながら3部作となりそうです。
皆さん、シマラに行かれる際はキリスト教について予習しておくことをオススメいたします!特に十字の切り方!
あと、最後のメインの場所を勘違いしないように気をつけてください。
次回はカルカル編です。
美味しいチチャロンやレチョンを食べに行きます。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
コメントでも何でも大歓迎です。